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G-bizIDの対応拡大で電子申請がより手軽に

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G-bizIDの対応拡大で電子申請がより手軽に

にこやかにパソコンを使用する女性

札幌西法人会の税務研修会に参加しました

先日、札幌西法人会の税務研修会に参加しました。この研修会は、会員企業の経理担当者に向けて、正しい税務申告の知識を啓発することを目的としています。3月決算の企業が多いため、5月末の申告期限に向けて4月下旬の開催となったのでしょう。

社会保険労務士である私が、経理担当者の集まりである法人会の会員である理由は、かつて5年ほど経理実務に携わっていた際に法人会の青年部に所属していたこと、そして私自身が課税事業者であること、さらに社会保険と税務が密接に関係していることが多いためです。

e-Taxの手続きがG-bizIDだけで可能になった

本業は社会保険労務士なので研修会の詳細は割愛しますが、興味深いトピックがありましたのでご紹介します。それは、昨年の税制改正により、e-Taxでの税務申告に必要だったIDとパスワードがG-bizIDで代用可能になり、さらに電子証明書が不要となったことです。

労働保険や社会保険手続きでも電子化が進み、電子証明書なしでG-bizIDだけで届出や申請ができるものが増えています。これは税務分野でも同様で、行政事務の効率化がどんどん進んでいることを感じます。

労働保険&社会保険の手続きはe-Govで行う

さて、労働法令や社会保険の場合、電子申請プラットフォームはe-Govです。令和7年3月1日時点で、e-Govで電子申請できる手続きは全省庁で4,364件。特に私が密接に関与する厚生労働省では2,962件と全体の7割弱を占めます。

ここで社会保険労務士が扱う主な手続きである労働保険と社会保険について見てみましょう。労働保険は74件の電子申請手続きのうち、G-bizIDのみで可能なのは57件(77%)、社会保険は46件中16件(35%)でした。

G-bizIDとG-bizIDプライムはまったく異なる

ここでいうG-bizIDとは厳密にはG-bizIDプライムを指します。G-bizIDプライムはマイナンバーカードがあればネット申請で即日取得できますが、より取得の容易な通常のG-bizIDでは、労働保険や社会保険の電子申請にはほとんど使えませんのでご注意ください。

労働保険と社会保険で、G-bizIDプライムだけで手続きできる割合に差がある理由は不明です。ただ、労働保険のうち電子証明書が必要なものは、労災保険の建設業に関する届出に偏っています。また雇用保険は、ほぼ全ての手続きがG-bizIDプライムで可能です。

社会保険は電子証明書が必要な手続きが多い

一方の社会保険は、例えば健康保険は保険者が協会けんぽと組合健保、また厚生年金保険では実施機関が日本年金機構や公務員共済など、労働保険に比べると届出先が多岐にわたるため、より厳格な本人確認が必要なのでしょう。

ちなみに、いよいよ明日から北海道労働局から委嘱された雇用保険電子申請アドバイザーの仕事が始まります。雇用保険は電子申請に対応しており、G-bizIDプライムで手続きできるものが多いため、なんとか大過なく勤め上げられれば…と祈るばかりです。

執筆者;山口光博


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