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学歴はキャリアに影響するか?

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学歴はキャリアに影響するか?

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ニュース記事を読んだ感想

やっぱり学歴はキャリアに影響する

結論からいえば学歴はキャリアに影響する。ちょっと古いデータで恐縮だが、2018年のHR総研の調査によると、就活時に企業の学歴フィルターを感じたことがある学生は、文系で57%、理系で51%いたとのこと。

企業側でも新卒採用のターゲットを偏差値の高い大学に絞っている企業はおよそ4割あり、従業員1,000人超の企業になると6割弱もの企業が、選考前の段階で学歴によるスクリーニングを実施していることもわかった。

日本型採用はまず学歴ありき

20年にわたって複数の企業の人事部門で働いてきた筆者の経験を思い起こすと、いくつかの職場において、高学歴者が採用や給与、昇進などの面で優遇されていたのは事実である。

それも有能な人材がたまたま高学歴だった…ということではなく、実績より学歴ありきで高待遇は既定路線だった。ただしグラフ化ブロガーで知られる不破雷蔵さんの記事によると、日本における高卒と大卒の賃金格差は、おおむねOECD諸国の平均値といったところ。

「学歴=キャリア」の良し悪しを考察

高学歴がプラスに作用する場合

筆者は高学歴者ではないが、学歴がキャリアに影響するのはある程度仕方のないことだと考えている。

なぜなら科学や医療などの分野で働くために必要とされる高度な専門知識やスキルは、職場のOJTで習得できるものではないし、組織のリーダーなど他者になんらかの影響力を行使する職業であれば、社会的なステイタスと一定レベルの教養が必要とされるからだ。

またヤングケアラーなどを除き、多くの人は小学校~高校までの手持ち時間は同一である。にもかかわらず大学受験の結果に大きな差が生まれるということは、高学歴者は受験勉強の要領が良く自律的であるということであり、これはそのまま仕事にも活かされる可能性が高い。

学歴偏重社会の弊害とは?

だからといって日本の学歴偏重社会が良いとは思わない。

理工学系はともかくとして、文系大学出身者の場合は、大学時代の専攻と就職先の仕事との関連性が薄いケースが多い。習得すべき知識やスキルの大部分が後付けなのに、なぜ若い頃のペーパーテストの点数によって、長い人生のキャリアが固定化されてしまうのだろうか?

高等専門教育は専門知識や技能を必要とする人が、必要とする時に手軽に受けられるべきだ。しかし現実には時間的・経済的制約によって、多くの人には困難である。その結果、学歴は超えられない身分や階級になっているが、本来はTOEICスコアのように流動的であるべきだ。

学歴偏重は既得権保全の方便か?

穿った見方かもしれないが(あるいは低学歴者のひがみかもしれないが)、今の日本の硬直化した学歴偏重社会は、高学歴ゆえ要職に就いた人達が、学歴ヒエラルキーを正当化し、権威付けするための方便ではないかと思っている。

階層の上位にいる人たちは現行の秩序を維持したいので、多くの人達が任意のタイミングでに自由自在に学歴を更新できるようになると、何かと具合が悪いのではないか。

権威に弱い多くの日本人は「高学歴者=優秀な頭脳と高潔な人格」という固定観念に因われているが、筆者はこれまで仕事のできない高学歴者や人格的に???な高学歴者を嫌というほど見てきたのも事実である…。

低学歴者のキャリア戦略

難関資格で敗者復活戦に挑む

ともあれ筆者のような低学歴者は、難関資格を取得するなり、技術系専門学校へ進学するなりして、専門性を身につけるべきだ。門外漢が一朝一夕では真似できない高度で専門的な知識やスキルを身につけることで、不毛な学歴マウントを回避することができる。

実際のところ高学歴ではなくても、特定の専門分野において、高学歴者よりもはるかに高い収入を得ている人達もたくさんいる。元々日本人は手先が器用なので、ホワイトカラーだけがキャリアではないはずだ(真っ先にAIに仕事を奪われるのはホワイトカラーという予測もある)。

キャリアをヨコに拡げるという発想

今後、事業のライフサイクルが短命化し、企業にとって正社員を長期的に抱え込む雇用慣行が経営リスクとして認識されたり、働き方が多様化して1日8時間という硬直的な勤務体系が生産性の阻害要因とみなされたりすると、正規・非正規の雇用身分制が崩壊するかもしれない。

DXで組織をフラット化し、事業のフェーズごとにスペシャリストを調達し、有期プロジェクト形式で事業を運営する企業も増えるのではないかと想像しているが、新時代のサラリーマンは複数の収入エンジンをコントロールし、家計を安定させる経営(?)努力が不可欠となる。

キャリアアップという言葉に代表されるように、従来はキャリアは上に伸ばすのが常識とされてきた。しかし前述のネオ・サラリーマン時代では、より多くの商機を得られるようにヨコ方向(多芸多才)にキャリアを拡張してゆく戦略も検討しておくと安全かもしれない。

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キャリアをヨコ方向に拡張するひとつの方法として副業がある。個人的には本業を退勤した後のアルバイトなどは、労働基準法や所得税、そしてなんといってもキャリア形成の面でほとんどメリットがないためオススメしない。やるなら起業での副業に限ると考えており、狙い目はHTMLとCSSをマスターして、小規模企業や個人事業主のWebデザインを請け負う仕事である。

本格的なプログラミングは門外漢が一朝一夕で身につくスキルではないし、自己流でマスターしたところで開発の依頼など期待できない。しかしHTMLとCSSなら少し勉強すれば扱えるようになり、ホームページのアレンジくらいはできるようになる。ITに疎い自営業者には、自前でホームページを作ったもののダサくて困った…という人が多く、ここに副業チャンスがある。


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