
雇用流動化は加速するか?
雇用保険法の改正により、今月から自己都合退職した場合の失業手当の給付制限期間が2〜3ヶ月から1ヶ月に短縮されました。これにより離職に伴う経済的不安が軽減し、雇用流動の促進が期待されます(一説ではブラック企業からホワイト企業への労働者移転が狙いとか…)。
ちなみに私が新卒で入社した頃は、転職組といえば「脛に傷持つ流れ者」という負のイメージがありました。現在は人材紹介サービスが普及し「転職35歳限界説」も過去の話といった感がありますが、それでも転職回数を採否の判断材料とする採用担当者は少なくありません。
ローリング・ストーンの解釈
ところで海外のことわざ「ローリング・ストーン(転がる石には苔がつかない)」には、否定的解釈と肯定的解釈の2つの意味があると言われています。これを転職に当てはめると、前者は彷徨えるジョブホッパー、後者はキャリアアップ転職といったところでしょうか?
私自身は後者の転職肯定派です。若い頃からコンサルタントとして独立したいという目標があり、何らかの分野のスペシャリストになることを目指していましたので、ひとつの職場にどっぷり浸かり、やがて薹が立ってしまうくらいならと、転がり続ける人生を選択したのです。
日本型雇用慣行のデメリット
日本の多くの職場はメンバーシップ型雇用が主流です。これは採用後にあちこちの部署をジョブローテーションし、働きぶりや人柄をみて最終的な配属を決める方法ですが、評価基準は極めて曖昧で、昇進などの処遇も上役の好き嫌いに左右される傾向があります。
こういった人事制度の下では、仕事の能力よりも職場での協調性や従順な態度が重視されるため、プロフェッショナルが育たず、薬にも毒にもならない「何でも屋」が量産されることになります。相次ぐ有名企業の不祥事の要因は、プロ不在の雇用慣行にあるのかもしれません。
ドラッカーの言葉に救われた
私は職場に迎合せずに、プロフェッショナルになることを優先しました。ゆえにプロパー社員との軋轢は数知れず、私を忌々しく思った上役から、嫌がらせのような人事異動を命じられたこともありましたが、そんな時はさっさと新たなチャンスを求めて転職していました。
私の生き方はジョブホッパーと紙一重かもしれません。しかし、私の励みとなったのは、PFドラッカー博士の「あなたは何によって覚えられたいのか?(自分の看板たる専門領域を確立せよ!)」という言葉です。今振り返ると安易に妥協せず本当に良かったと思っています。
自分の居場所で華を咲かせよう
日本人はどうしても「協調性」や「職場の和」という言葉に惑わされ、会社の「何でも屋」に陥りがちですが、こういった人は中高年になった時にリストラのターゲットにされます。人柄の良さだけがウリなので、転職の武器も副業の術も持ち合わせておらず、行き詰まります。
作家の橘玲さんは「与えられた場所で一所懸命に華を咲かせよう」ではなく、これからの時代は「自分が華を咲かせられる場所で努力すべきだ」と述べています。この考え方は現代のキャリア観に非常に合致していると感じますが、みなさんはいかがでしょうか?
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