RWCの特徴④ 流通小売業に強い

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RWCの特徴④ 流通小売業に強い

私たちが得意な業種は小売業です

私たちの代表はもともと流通小売業出身です。新卒で就職したのが地場コンビニエンスストア本部で、直営店の店長(3店舗兼務)を経験した後に、北海道に進出したばかりの大手スーパーに転職し、主に不採算店専属の販売課長として、激戦区の競合店対策を担当していました。

学生バイト時代を含めると、コンビニ、食品スーパー、総合スーパー、卸売市場、物流センターでの就労経験があるので、流通チャネルのほとんどの現場を熟知しています。日商1級販売士資格も有しており、リテールマーケティングやチェーンオペレーション理論にも詳しいです。

流通小売業の特徴と人事課題

流通小売業は労働集約型産業といわれています。本部や店舗スタッフの協働によって店舗運営が成り立ち、人材の良し悪しが、販売サービスの質にダイレクトに反映されます。一方で労働力の減少や高齢化、また働きかたの多様化など、人事管理上の課題も山積しています。

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その1〜売上規模に比べて付加価値が低い

卸小売業の売上規模はおよそ480兆円で、全産業において最大規模です。国民生活にとって不可欠なインフラ産業ですが、売上規模の大きさに比べて純付加価値額が低いです。純付加価値が小さいということは収益性が低く、競合に弱いということです。

その2〜事業者の3/4以上が年商1億円未満

当社代表が店長として初の黒字化に成功したコンビニ店がちょうど年商1億円でしたので、大凡の売り場面積や従業員数がイメージできますが、財務体質の脆弱さゆえに設備更新の資金を確保するだけで手一杯で、人材投資まで余裕がなかった記憶があります。

その3〜1店舗あたりの平均従業者数は9.4人

卸小売業全体では1,200万人が就業していますが、1店舗あたり平均従業者数は9.4人で小規模事業者が多いことがわかります。ただし従業員10人以上になると就業規則の作成・届出義務が生じ、また1人で管理できる部下の人数は7〜8人が限界とも言われています。

その4〜従業員1人あたり付加価値額が低い

従業者数が最多なので業界全体では付加価値額も多そうに見えますが、従業者1人あたり付加価値額は中ランクの下といった位置づけでしょうか。付加価値額の低い産業は、従業員に対して高い給料や手厚い福利厚生などを提供することが難しいです。

その5〜従業者の男女比率はほぼ半々

卸小売業従事者の男女比率はおよそ半々で、他の産業に比べて女性従事者が多い業界です。労働法令では雇用における男女差別を禁止しており、妊産婦に対する就労制限などがありますが、これらは複雑多岐にわたるため知らない経営者も少なくありません。

その6〜賃金水準は全産業平均よりやや低め

卸小売業の賃金カーブは他産業同様に年功型のカーブとなっていますが、各年代の賃金水準は総じて平均値より若干低めとなっています。小売業は人材の質がサービスレベルに直結するため、良質な人材確保のために、賃金水準の引き上げが課題です。

その7〜労働者のおよそ65%が中高年世代

日本の多くの産業で労働者の高齢化が進んでおり、卸小売業の場合は65%弱が40歳以上です。かつて当社代表は、グロサリー、日用雑貨、日配食品、青果などの部門で働きましたが、当時20代だったとはいえ重量物のバックヤード整理はキツかったです。

その8〜年次有給取得率はワーストランク

昔から卸小売業は”休めない”職業の典型でしたが、悪しき体質は改善されていないようです。そもそも年次有給休暇は疲労回復と健康的な生活実現のために法律で保障された労働者の権利です。またZ世代はブラック企業を殊の他敬遠しますので要注意です。

その9〜女性従業者が多いのに女性管理職は多くない

卸小売業は従業者の半数が女性ですが、管理職に占める女性の割合は高くありません。これは女性従業者の多くがパートタイマーなどの非正規雇用であることも要因と思われますが、主婦パートは来店客のマジョリティ層であることも忘れてはなりません。

実効性ある人事コンサルティングを

私たちは、①就業ルールの確立、②就業ルールを適正に運用できる仕組みづくり、③就業ルールと組織の仕組みを適切に実行できる人材の育成の3つをコンサルティングの要諦としておりますが、これらは表面的な人事マネジメントの知識だけで実現できるものではありません。

たとえば小売業では、前述の前段階として、基準となるワークスケジュールを定義します。具体的には店内作業を因数分解し、どのタイミングで、どんなフローで、誰にアサインするかということを、労働法令や社会保険制度との整合性をとりつつ、LSPに落とし込んでゆきます。

そして実効性あるLSPは、店長や売場チーフへのインタヴューにおいて、いかに既存のワークスケジュールのムリ・ムダ・ムラを指摘できるかにかかっています。インタヴューを通じて店内の状況を的確に推測できるのは、現場経験の豊富な当社代表の強みであると考えています。


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