いつもお世話になっております。「RWC HR Insight」は、社労士の専門知識と元人事部長の実践経験をもとに、年間人事イベントのリマインドや最新の法改正情報などを、多忙な経営者のためにサマリー形式で月2回(15日・末日)の頻度で発信しています。
RWC HR Insight(2026-07-31号)
【重要】健康保険証の特例措置の終了:~7月31日
従来の健康保険証が本日をもって有効期間満了となり、明日からはマイナ保険証で医療機関を受診することになります。これはマイナ保険証への移行に伴い、従来の健康保険証は2024年12月で発行終了、有効期限は2025年12月末としたものの、医療現場の混乱やマイナ保険証の普及が進まず、特例で従来の健康保険証の有効期限を2026年7月末まで延長していたものです。
【法改正】高額療養費の改正:8月1日~
健康保険法の改正により、令和8年8月1日から高額療養費制度の自己負担限度額の引き上げ(医療費の負担増)および年間上限額の新設(医療費の負担減)が行われます。本改正の目的は、医療費支出の増加抑制と所得に応じた応能負担の強化です。また本改正は2段階で実施されることになっており、次回(所得区分の細分化)は令和9年8月1日実施の予定です。
【法改正】産業医の解任届:8月1日~
労働安全衛生規則の一部改正により、令和8年8月1日から事業者が産業医を解任、あるいは産業医が辞任した際に、所轄の労働基準監督署長への報告が義務付けられます。現在は産業医の選任時のみ報告義務がありますが、産業医の交代や空白期間の状況を把握するため、解任時の報告も必要となります。なお後任者の選任届とあわせて届出することも可能です。
基本手当日額の定期改定:8月1日~
基本手当日額とは、失業給付や再就職手当、教育訓練休暇給付金の計算単価となるものですが、所得の多寡による給付格差是正のために、受給権者の年代ごとに上限額と下限額が設けられており、これらは毎月勤労統計の平均賃金にもとづき毎年8月1日付けで改定されます。今般の改定では上限額が190円~235円、下限額は一律116円の引き上げとなりました。
食品衛生月間:8月1日~8月31日
食品衛生月間は、食中毒が発生しやすい夏期に、食品等事業者に対し、食品衛生の啓発を図り、食品の安全性確保と食中毒防止を徹底することを目的としています。毎年8月は保健所による食品製造施設や飲食店への立ち入り検査が実施されますが、医療機関や介護事業所で給食施設を設置している場合は、二次汚染防止のため給食業務従事者の健康診断も必要です。
編集後記
当方(山口)は、昨年に引き続き北海道労働局の雇用保険電子申請アドバイザーを務めさせて頂いており、雇用保険以外にも労働安全衛生関係の届出や医療機関のレセプト申請が完全電子化されるなど、電子化の波があらゆる分野で着実に普及しつつあることを実感します。
健康保険証も明日からマイナ保険証に替わります。かつては従業員が退職する際に健康保険証を回収し、保険者に返納しなければなりませんでしたが、来月からは保険者の側でマイナ保険証の保険者データを書き換えるだけなので、事務担当者の負担が軽減されるでしょう。


札幌ぶら歩き探訪
藻岩浄水場を博物館に転用した札幌市水道記念館では、毎年8月上旬に水をテーマにしたさまざまなイベントを開催中。安全安心な水がどのように供給されるのか、展示を通じてよく理解できます。




