いつもお世話になっております。「RWC HR Insight」は、社労士の専門知識と元人事部長の実践経験をもとに、年間人事イベントのリマインドや最新の法改正情報などを、多忙な経営者のためにサマリー形式で月2回(15日・末日)の頻度で発信しています。
RWC HR Insight(2026-10-31号)
PHPの脆弱性公表とWebサイト休止の世界的波及
10月21日(水)23時にPHPの開発元より極めてリスクの高い2つの脆弱性が公表され、22日未明から多くの事業者のホームページが休止に追い込まれました。PHPとはホームページを構成するHTML(文字)、CSS(装飾)、JavaScript(動作)の土台となるプログラムで、問題の脆弱性とは、PHPを遠隔操作してホームページを改ざんしたり乗っ取ったりするリスクです。
公表と同時にすぐに改修バージョンのPHPが公開され、レンタルサーバー各社はすでに更新を完了しているようですが、念のためにご契約先のレンタルサーバーの管理画面にログインし、PHP更新等のメニューから自社サイトのPHPが改修後のバージョン(8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35のいずれか)に更新されているかご確認なさることを強く推奨します。
事業者による相次ぐ個人情報の漏洩事故
パーク24㈱(タイムズカー)やKDDI㈱、アフラック生命等で相次ぐ顧客情報流出がニュースになっています。また昨春はマルウェアに感染したユーザーがネット証券やネット銀行にアクセスした際に口座を乗っ取られる被害が相次ぎましたが、これら不正の急増にはAIの悪用が背景にあります。事業者もユーザーも一刻の猶予なく情報セキュリティが必須です。
事業者が行うべき対策は、顧客情報や従業員情報などの個人情報にアクセスできる従業員を限定すること、法定保存期間を過ぎた不要な個人を破棄すること、私用LINE等の業務使用を禁止すること等です。個人レベルでは推測されやすいパスワードや同一パスワードの使いまわしを止め、パスキー認証と二段階認証への移行を可及的速やかに実施すること等です。
「扶養者の再確認(被扶養者確認)」のお知らせ
毎年10月下旬~11月上旬にかけて健康保険(協会けんぽ・健保組合)では被扶養者の再確認を行っています。これは健康保険の被扶養者が、被扶養者の要件を満たしているか定期的に確認することで、健康保険料の公平で適正な負担を維持するための作業です。各事業者におかれましては被保険者への現況確認および適宜被扶養者異動届の提出をお願いします。
事業主・加入者のみなさまへ「令和8年度被扶養者資格の再確認について」
国民健康保険(市町村国保)あるいは国民健康保険組合(職域別国保)に加入している事業者については、被扶養者の再確認手続きはありません。
令和9年度の派遣労働者の一般賃金水準の公表
厚生労働省公表の令和9年の派遣労働者の「同一労働同一賃金・労使協定方式」に基づく一般賃金水準は職業安定業務統計ベースで1,333円(平均)、賃金構造基本統計調査ベースで1,530円(平均)でいずれも前年度から上昇しました。なお令和9年度より、職業安定業務統計ベースの一般賃金水準については、求人賃金の上限額平均も参考値として提示されます。
労働者派遣法第30条4第1項第2号イに定める同種の業務に従事する一般労働者の平均的な賃金の額に係る通知について(厚生労働省)
【特例措置】療養等による時短時の標準報酬月額改定
令和9年1月1日より、療養や育児あるいは介護のために時短勤務を余儀なくされ、給与が大幅に減少(現在の標準報酬月額より2等級以上低下)することになり、その状態が3ヶ月以上継続することが見込まれる場合は、給与が減少した月の翌月から標準報酬月額を改定できる特例措置が実施される予定です。本措置の適用を受けるには本人同意のもと事業主が届出します。
編集後記
大手各社の個人情報流出や県警の運転免許証紛失、そしてPHPの脆弱性騒動など、情報セキュリティに対するリスクは過去に例がないほど高まっており、もはやクライシスといっても過言ではありません。当社では、お客様の特定個人情報(マイナンバー含む)をお預かりする立場として、開業当初から情報セキュリティの強化を最重要事項に掲げて参りました。
置き忘れや紛失等の物理的リスクを防ぐペーパーレス化をはじめ、社労士版プライバシーマークであるSRPⅡ認証の取得、業務プラットフォームのGoogle Workspaceへの集約など、多角的かつ具体的な対策を実施しています。また、万一に備えて情報漏洩特約付の業務賠償責任保険にも加入しておりますので、これまでどおり安心してお任せ頂けます。


札幌ぶら歩き探訪
昭和56年に始まったさっぽろホワイトイルミネーションは日本初の都市型イルミネーションです。第46回となる今季は10年ぶりの全面リニューアルが行われ、82万個のLED電球が札幌の夜を彩ります(大通会場は11月20日~12月25日まで)。





